大型の海藻は古くから食用から産業用製品として幅広く利用されています。食用として利用は様々で、ワカメや海苔などの海藻はそれ自体を食べて楽しむのに対して、コンブなどはダシとして料理に深みを加えるのに使われています。また海藻は粘性の高い多糖類を多く含むため、食品の増粘剤や城壁の漆喰にも使われています。
海藻は日本周辺だけでも1,500種類以上生息していますが、私たちが普段食べているのは数種類のみで、低次活用の海藻が多くあります。そのような海藻から有用成分を多く含む種類を見つけることで新たな活用法や有効利用方法を探索しています。また、それらを利用するには増養殖技術が欠かせません。海藻の生活史は単純なものから複雑で未知なものまで様々です。
その中でも、新たな成分の探索や活用法の開発、機能性の理解、分析手法の開発、成熟機構の解明など多岐に渡って研究を行っています。本コースでは、それらの研究の一部を紹介します。