Perfilado de sección

    • 1)解析データの収集とグラフ化

      LASBOS「Ocean Data Viewで北西太平洋の海洋データ(A-Lineモニタリング)解析」のコースを参照してください。

      1-1)海洋データのグラフ化ソフト(Ocean Data View: ODV)のインストール

      LASBOS: ODVインストールのページを参考にして、ODVを個人PCにインストールしましょう。


      1-2)解析データの入手

       2014年7月の、A-Lineモニタリングデータ(CTDと栄養塩)を使います。A-LineモニタリングHPから、独自にデータをダウンロード、データファイルを整理してグラフ化するのが正統派です。しかし、データ整理に失敗すると先に進めないので、上のLASBOSコースから、ODV形式に整理したデータをダウンロードできるようにしています。


      1-3)塩分、水温、密度の南北鉛直断面図を作成

       2014年7月のA-Lineモニタリングデータより、X軸(水深)、Y軸(緯度)、Z軸(塩分、水温、or 密度)の図を作ります。作り方は、LASBOS「ODVで鉛直断面図を作る」のコースを参照しましょう。


    • 4)南北鉛直断面図を論文に貼り付ける形式に調整

       ODVソフトで図を作り、その図を.jpegや.pngなど、ピクチャファイルで保存します。そのまま貼り付けるだけだと、美しい論文に仕上がりません。

      4-1)鉛直断面図をパワーポイントに貼り付けて調整

      以下のように、パワーポイントの空白ページを用意して、ODVで作ったグラフを貼ります。図を上下に並べて、適当なサイズになるよう、まとめてサイズを小さくします。



      4-2)各図のカラースケールバーの横にパラメタの名前と単位を記したテキストを配置

      パワーポイントの図形描画でテキストボックスを選び、パラメタ名と単位を入力します。適当なフォント・サイズにしてから、90度回転させます。それを、カラースケールバーの横に配置しましょう。ODVで作った図の右上にもパラメタ名がありますが、それは、消してしまいましょう。図形描画機能で、長方形を作り、その長方形を白色にします。白色長方形を、消したい文字の上に配置します。

      4-3)図から読み取られる特徴的な箇所を強調

       水塊区分の水温・塩分範囲から、黒潮系水(KW)と津軽暖流水(TW)、中冷水(CL)に相当する領域を探します。ダウンロードしたのデータファイルを見て水塊区分をしてもよいです。各水塊について、大よその境界を長方形(太線枠)で囲みました。(あまり細かい箇所まで水塊区分しようとすると大変です。とりあえず、目立つところ、大まかでよいです)

    • 5)東北沖太平洋(親潮黒潮混合水域)の水塊区分の図を貼り付け(論文中の図2)

       Hanawa and Mitsudera (1987)により、混合水域における水塊区分の水温・塩分範囲が示されています。その図を引用します。引用元を記すことを忘れずに。


      6)A-Lineモニタリングの観測線の図を論文に貼り付け(論文中の図1)

       A-LineモニタリングのHPより、観測線が示された図を引用するか、ODVの水平図を論文に貼り付けましょう。

    • 7)論文に文章を入力

       書きやすいところから、書き進めてみましょう。まずは、論文の章の順序に従って書き進めてみましょう。

      7-1)はじめに

      研究で題材にした対象を説明する。本論文の場合、対象(キーワード)は以下になります。これらについて、書物や論文をあたって調べ、その内容をまとめます。

      対象(キーワード):A-Lineモニタリング、太平洋、東北沖太平洋混合水域、親潮、黒潮、津軽暖流水、沿岸親潮、植物プランクトン、光合成、クロロフィルa、栄養塩など

       これらの対象に関連して、あなたの関心事も記しましょう。あなたの関心事と、研究対象(キーワード)がどのように関連するのかも説明しましょう。そして、「そこで、本研究では、A-Lineモニタリングのデータを解析し、~~~を明らかにすることを目的とした。」のように記して、「はじめに」を締めくくりましょう。

      ※ 「はじめに」は、研究の最終段階で、再度見直し調整することになるので、最初の段階から完成を目指さなくてよいです。最初の段階では、「こんなことを調べたいなぁ。」くらいのメモ書きでもよいです。

    • 7-2)手法

       記せるところから、書いてゆきましょう。後回しにしてもよいです。

      ※ もし、執筆者(あなた)自身で、何か実験をやったならば、実験ノートに、どのような作業を行ったのか、詳しく詳しく詳しく、記録しておきましょう。その情報が論文執筆に欠かせません。


      7-3)結果と考察

      結果の記し方のコツ: 「高い」「低い」「多い」「少ない」のような言葉だけでなく、「○○が△△に比べてX μmol/Lだけ高かった。」や「○○の△濃度(a μmol/L)が2012~2018年の○○の平均△濃度(b  μmol/L)に対してY倍も高かった。」のように、数値を用いて、具体的かつ丁寧に記すとよいです。そして、「2014年の○○が16年平均に対してY倍も高かった理由として、以下二つ可能性を考えた。一つ目の可能性は、~~~である。二つ目の可能性は、~~~である。これらの可能性について、以下に考察をする。」のように、結果から考察に展開する流れを明確にするとよいです。

      課題研究レポート例1)の本文中に、いくつか、興味深い特徴をまとめました。そのような特徴が生じる理由を考えるのが、「考察」になります。あたたの「想像」に終始するのはNGです。過去の知見を引用して、複数の知見を組み立てて、論理的に説明する必要があります。その際、定量的に(数値を用いて)、具体的に説明することが大事です。

    • 8)人工衛星観測や全球解析データの公開情報を利用

      人工衛星により、海から放射される電磁波を調べて、海面水温やクロロフィル濃度が求められています。

      気象・海象データ、海洋観測結果を解析して、三次元的な海の流れが計算されています。水の流れから、水温分布や塩分分布まで計算されています。これらの計算結果も、研究のデータ解析に利用することができます。

      人工衛星観測や全球解析データの利用(⇦クリック!)

      とても大事! 全海洋の水温や塩分値が計算されて、美しい図で示されると、それが真実かと勘違いしてしまいます。A-Lineモニタリングデータを解析しているのであれば、そちら(観測データ)が真実であることを忘れずに。実際の海洋では、全球データ解析では再現できないような、ローカル(局所的で、微細)な現象が起こっています。全球データ解析結果は、メソスケール(数十 km~)の水の流れを把握するにはよいでしょう。

    • 9)課題研究レポート例1)の先に進む

       レポート例1)では、見栄えのする、南北断面鉛直分布のカラーコンター図を示しました。カラーコンター図を作ると満足感が得られます。満足して終わってはダメです。カラーコンター図は、面白そうな特徴を見出し、より深く解析する箇所を探すために利用してください。つまり、解析のインスピレーションを得るための図と考えましょう。

      鉛直分布図の作成 海洋学の基本は、鉛直分布図(深度がY軸、濃度や温度がX軸の折れ線グラフ)を作ることです。鉛直分布図をベースとした研究解析は、「課題研究レポート例2:建設中」をご覧ください。