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  •  CTD採水システムは有線式のCTDと採水装置、採水器を組み合わせたもので、CTDの計測値をリアルタイムに収録・監視しながら希望する深度において正確に採水ができます。

     採水装置には複数のトリガーが放射状に配置されており、採水器は採水装置を取り囲むように並べられます(その姿からロゼット式採水装置とも呼ばれます)。一回の観測で採水器と同じ数の異なる深度から採水することもできますし、同じ深度で複数の採水器の蓋を閉じれば、同じ層からより多くの海水試料を採取できます。

    CTD採水システム

    10 CTD採水システムの構成と採水装置のトリガー機構

    11 海中に投入されるCTD採水システム12L ニスキンX採水器 12本掛け)

     CTD採水システムには、装備できる採水器の数により12掛け、24本掛け、36本掛けといった種類があります。採水器の数が多いほど採水できる層や海水の量を増やすことができますが、船舶の備えるクレーンやウィンチといった観測設備の能力によってその数は制限されます。


    • ・多筒採水装置へのセッティング

       ワイヤ直付け方式と同様、海中に投入する前に採水器の蓋を開けておきます。蓋を固定するテグスは採水器自身のトリガー機構ではなく、多筒採水装置のトリガーにセットします(図12)。

      ニスキン採水器 多筒採水装置へのセッティング

      12 採水装置へのセッティング

      a)上蓋に接続されたテグスの先端を採水装置のトリガーにひっかけて上蓋を開けた状態に固定します。 b)上蓋のテグスから分岐させて下方に伸ばしたテグス下端のスナップフックに、下蓋のリング状テグスをかけて下蓋を開けた状態に固定します。