2021年3月に北海道のサロマ湖で氷上観測をしました。サロマ湖は海と直接つながっているので、海水の湖です。世界中でも、海氷観測が手軽にできる場所として、知る人ぞ知る場所なのです。本州以南に住んでいる人にとっては、サロマ湖へ行くのは手軽とは言えないかもしれませんが、北極や南極の海へ行くのに比べたら、かなり“手軽”ですよね。そんな、お手軽サロマ湖で、北極での海氷観測の試験を行いました。試験内容は、北極の海の生物多様性を調べるための、環境DNA採水の方法を検討することです。いくつかの採水方法(採水ボトルをロープで降下、ホースを降下させて手動ポンプなど)で試しました。環境DNAについての基礎知識の解説(同研究院・博士研究員 川上達也)もあります。是非、水産科学院で北極や環境DNAの研究をやりましょう。
なお、サロマ湖観測の全体指揮は、北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの野村先生です。野村先生一行として、梅澤も観測に参加しました。
2021年サロマ湖におけるe-DNA採水の動画(LASBOS YouTube)