全海洋の気候値データ(WOA)をODVで解析(もくじ)
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世界中で観測された信頼ある実測データを集めて、全海洋(水平・鉛直)の気候値データ(World Ocean Atlas: WOA)が米国のNOAAより公開されています。海洋の気候値データとは、全海洋を格子状に区切って、実測データから格子点のデータを内部補完したものです。季節平均のデータセット、年平均のデータセットなどがあります。WOAのデータをOcean Data View(ODV)で簡単に解析できるように、それ専用のODVファイルが提供されています。これを使って研究解析をやってみましょう。データが多すぎて、何に焦点を当てればよいのか、迷ってしまいます。そのヒントを得るために、まずは、あるパラメタについて、シンプルに全海洋の水平分布を描いてみましょう。ODVで解析したものではありませんが、解析例を紹介します。 解析例1)表層、密度躍層、深層の硝酸塩とリン酸塩プロットから表層の生物生産の特徴を推測、解析例2)深層における、リン酸塩と酸素消費量のプロットの特徴を考察 まだ誰も見つけていない海の不思議を発見しよう!
気候値データを解析する際の注意:気候値データは、あくまで、内部補完した平均値です。海洋の平均的な像を知るにはよいですが、局所的現象(海流が小さな島にぶつかって水が混ぜられるなど)、一時的な現象(台風による擾乱、激しい降水など)は反映されません。実際の海洋では日々刻々と変化しています。実測データが少ないところで気候値データを求めると、実際の平均像とは大きく違う結果が導かれる可能性もあります。(そのような可能性をなるべく小さくするようデータ処理していると思いますが) 観測をベースとする海洋学者は、気候値のような平均像に対して、実際の海洋がどのように違うのか?に解析の面白さを見出すこともあります。
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Ocean Data View(ODV)のインストールは、
Ocean Data Viewで海洋データ解析(もくじ)の1-4を参照に進めてください。ODVの基本操作も、学んでおくとよいです。
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