(1)-1 水中局
水中局の詳細を図3に示します。水中局はナイロンメッシュの網地を縫い合わせて作られた複数枚のプランクトンネットと、その網口を固定する四角形の金属製フレームとからなり、フレームには水中局の制御装置や現場の深度・水温・塩分を計測する水中センサ、ろ水計が組み込まれています。
フレームの上面に接続された
4本のワイヤロープ(ブライドルワイヤ)で水中局を曳網します。フレームの下面に接続したロープ(力綱)には、水中局を沈降させるための重錘を吊り下げます。ネットの最下部(コッドエンド)は治具で束ねたうえで力綱に繋ぎ留めておきます。そうすることでネットのねじれや吹き上がりを防ぎ、曳網中のネットの形状が適切に保たれます。フレームからネットを容易に着脱できる仕組みになっており、調査の目的に合った目合いの網地に交換することができます。