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       国連による17の持続可能な開発目標(SDGs)の一つに掲げられているように、「海洋と海洋資源の持続的な保全・利用」は世界的な課題です。近年では、海洋環境の変化による天然水産物資源の減少や、世界的な水産物需要の増大により、効率的で持続的な水産物の増養殖技術開発が望まれています。

       私たちの研究室では、「魚の卵を科学する」をキーワードに、魚類の卵形成に関する生理学的な基礎研究をベースとした、種苗生産技術開発や先端的技術を用いた育種試験に加え、効率的な魚類資源調査法の開発や魚類を用いたバイオテクノロジー技術開発に取り組んでいます。このような研究を通して、SDGs(飢餓をゼロに、海を豊かに)に貢献したいと思います。

       国連では2021年からの10年間を、「海洋科学の10年」に定めて、SDGsに貢献することを目指しています。国連が定める海洋科学には、水産漁業の分野も含まれます。