【動画】LASBOS card 048
サロマ湖のホタテガイ浮遊幼生(ラーバ)
学名:Patinopecten yessoensis
サロマ湖のホタテガイは水温6 °C前後の頃、約2 °Cの水温上昇が刺激となって一斉に産卵放精する。例年、4月下旬から5月上旬頃に直径約80 µmの卵が放出される。浮遊幼生(ラーバ)は4日程度で殻を持ちD型幼生に変態し、水中の微小プランクトンを摂餌しながら殻長約300 µmまでプランクトンとして成長する。約35日間の浮遊生活を送った後、海草などに付着して浮遊期間を終える。現在、日本で生産されるホタテガイのほとんどは天然発生した浮遊幼生を採苗器と呼ばれる付着器に付着させて育成したものである。漁協や水産技術普及指導所はラーバの数と大きさを定期的に測定して付着時期を推定し、その情報をもとに漁業者は採苗器を投入する。
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