②の例:ナップトゲゴチ
北大の魚類標本を調べていると、南シナ海から採集され、既知種とは少し「顔つき」が違うコチ科の1標本がありました。眼(眼窩径)が少し大きく、眼の間(両眼間隔)が少しせまいのです。
他の研究機関から標本を借用し、多くの標本を比較したところ、やはり眼窩径と両眼間隔に違いがあることが明確になりました。
さらに詳しい調査の結果、本種に用いるべき学名がないことが分かり、1996年に新種 Grammoplites knappiとして公表することとなりました。
その後、日本から採集された本種の標本が見つかり、ナップトゲゴチの和名が与えられました。
Terakhir diubah: Jumat, 10 Juli 2020, 17:18