Rangkaan topik
構造の異なるキシロオリゴ糖の機能性
キシラン (多糖)
多糖のキシランはセルロースの次に多く存在する植物細胞壁構成多糖です。陸上植物の多くのキシランの主鎖は、キシロースがβ-(1→4)結合した構造を有しています。このキシランを酵素分解して得られるオリゴ糖はプレバイオティクス効果があります。一方で、一部の緑藻などが持つβ-(1→3)-キシランから得られるオリゴ糖は、ガン細胞のアポトーシス誘導作用があります。
ダルスのキシラン (多糖)
ダルスのキシランは図にもあるように、主鎖にβ-(1→3)結合とβ-(1→4)結合を併せ持っています。そこから得られるオリゴ糖は、従来のキシロオリゴ糖とは異なる構造を有しており、ユニークな健康機能があると考えられます。
研究の目的
本研究では、未利用水産資源であるダルスのキシラン・キシロオリゴ糖の健康機能を探す前段階として、ダルスからキシロオリゴ糖を調製する方法を開発しました。
ダルスからキシランの抽出、オリゴ糖の調製および構造解析