図2にソリネットの構成図(概略図)を示します。ソリネットは、袋状の網の口をソリ状の枠に固定したものです。網口を固定する枠は、金属の棒(ビーム)で左右一対のフレームを連結させたもので、運搬や保管がしやすいようにフレームとビームが分解できる構造になっています。採取された試料が集まる網の最後尾(コッドエンド)部分には外網の内側に捕集された試料の損失を防ぐための外網より目合いの小さい内網が装着されています。左右のフレームに接続した索(ブライドルワイヤ)でソリネットを曳航します。また、曳網前の海底に向かって降下させている間に網が浮き上がってソリ(枠)部分やロープ類に絡まることを防ぎ、あるいは曳網中に網の形状が適切に保てるよう、網の尾部には重錘を吊り下げます。メインワイヤが海底にこすれて傷ついてしまわないよう、ヒューズワイヤの先には鋼鉄製のチェーンを接続します。このチェーンには曳網中にフレームが浮き上がるのをその重さによって抑える役割もあります。