魚油分析のチームでは、通常の作業として毎年500検体以上の脂肪酸分析を行っています。また、最近私たちは仔魚1個体に含まれる微量の脂肪酸分析に成功しました。ガスクロマトグラフィーを使う方法によって、体長3 mmほどの仔魚の筋肉でも脂肪酸を分析できるようになりました。この新たな方法は、今後仔魚の成長や生残を調べるための有力な手段となっていくことでしょう。
図: クロマグロ仔魚の標準体長に対するEPAとDHA含量(総脂肪酸のmol%)
脂肪酸分析によりEPA含量はサンプリング地域(高水温の南西諸島と低水温の日本海)で異なることがわかった。