Garis besar topik

    • 担当教員 

      岸村 栄毅 ( 大学院水産科学研究院 ) 丸山 英男 ( 大学院水産科学研究院 ) 佐伯 宏樹 ( 大学院水産科学研究院 )

      安藤 靖浩 ( 大学院水産科学研究院 ) 趙 佳賢 ( 大学院水産科学研究院 ) 熊谷 祐也 ( 大学院水産科学研究院 )

    • 資源化学研究棟にある連続蒸留装置の紹介となります。
      動画はテキストと合わせて読むことで理解が深まります。

       

    • 連続蒸留理論 :原料の流れ

      ここでは原料(水‐メタノール)の流れに加えて実際の運転に必須な装置についても紹介します。 

      分留塔へ原料を供給する段の違いで留出液として得られるメタノールの純度が変わります。  

      初期に得られるメタノールの純度は100%に近く、研究用の試薬として販売されている特級の純度99.8%や一級の純度99.5%よりも高純度のものが作れます。 

       

    • 連続蒸留理論 :冷却水の流れ

      冷却水は連続蒸留理論では考慮されることはありませんが、実際の運転には必須です。  
      本実習は水‐メタノールを原料としており、留出液としてメタノールが得られます。  
      メタノールは引火性であり、人体に危険な有機溶媒です。  
      安全に運転するには冷却水でメタノールをしっかり冷却する必要があります。
       
       
    • 連続蒸留理論 :蒸気の流れ

      蒸気は連続蒸留理論では考慮されることはありませんが、実際の運転には必須です。  
      蒸気は管理研究棟のボイラー室から来ています。  
      これが熱源となります。  
      加熱はバルブ1つの開け閉めで調節できます。  
      加熱(バルブの開け閉め)と缶圧力にはタイムラグが生じるため、熱源の調節は少しずつ行う必要があり技術が求められます。  
      缶圧力がmmAqと馴染みのない単位で注意が必要です。
       
    • 連続蒸留理論: 安全に扱うために

      装置の運転には危険が伴います。  
      蒸気は火傷や空焚きによる装置の劣化につながります。  
      原料が供給され続けて冷却水が働かなければ有毒なメタノールの蒸気が建物に充満します。  
      蒸気、原料、冷却水についてどの順番に動かし、止めるのかについて理解します。
       
    • 連続蒸留装置 :管理盤

      管理盤から連続蒸留装置を運転するためのスイッチや運転中の原料の情報が得られます。  
      フローメーターは分銅の平らな面(上)で数値を読む点、分留塔の温度はメーター内の数値1から6が装置の上(塔頂)から下(蒸発缶)までの温度となり、読み方に注意が必要です。
    • 比重計を用いたメタノール濃度の算出

      比重計を使うことで簡単にメタノールの濃度を求めることができます。  
      比重計の安全な使い方そして比重計の値と溶液の温度からテキストにある表を使って濃度を算出する方法を紹介します。  
      6分から缶詰製造の塩漬に使うボーメ度にも言及した簡単な紹介です。
    • 資源化学研究棟にある冷凍機の紹介となります。
      動画はテキストと合わせて読むことで理解が深まります。


    • 一段圧縮冷凍機

      動画はテキストと合わせて読むことで理解が深まります。  
      資源化学研究棟にある冷凍機の紹介となります。  
      冷凍工学理論では冷媒の状態変化を理解するだけで良かったのですが、実際の運転には色々な装置が必要です。  
      それらの装置の役割やパイプの太い・細い理由についても理解してください。  
      一段圧縮冷凍機の冷媒の流れは冷凍庫入口の5℃の部屋とその奥のー25℃の部屋で2つに分かれているため少し複雑になっています。

    • 二段圧縮冷凍機

      こちらは―60℃の冷凍が可能となっており、エアブラストフリーザーとコンタクトフリーザーによる冷凍が可能な装置です。  
      超低温を可能にするため一段圧縮冷凍機よりも複雑な仕組みとなっていますが、過冷却器の働きが理解できれば比較的簡単な仕組みです。  
      本装置はエアブラストフリーザーとコンタクトフリーザーを同時に運転することができません。  映像ではエアブラストフリーザーを運転しています。  
      また映像中にコンタクトフリーザーの接触板に触れていますが、この時コンタクトフリーザーの運転は停止しています。  
      コンタクトフリーザー運転中は素手で触ると危険です。
  •   資源機能化学科 生産プロセス工学実習