海水中の炭酸系成分と水の平衡状態の反応式
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海水の強電解質の正イオンと負イオンの総電荷量の差をみると、正イオンのほうが約2.3 mmol kg-1だけ電荷が過剰に存在します。この「強電解質正イオンの過剰分の電荷量」をアルカリ度(Alkalinity)といいます。この過剰分を補うため、海水には弱電解質イオン(96%が炭酸系のイオン成分)が存在します。
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海水に二酸化炭素(CO2)が溶けると炭酸(H2CO3)になります。炭酸は、炭酸水素イオン(HCO3-)と炭酸イオン(CO32-)の2段階に解離します。これらを合わせた炭酸系物質のことを、全炭酸(Dissolved Inorganic Carbonate: DIC)といいます。これら解離平衡にある成分の濃度を計算します。
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解離平衡の問題を扱うときは、「質量作用の法則」にしたがいます。つまり、平衡定数を、反応式の原形と生成形の濃度積の比率で表します。さらに、電荷保存則などの条件を課して、平衡濃度を求めます。慣れるしかないので、例題をといてゆきましょう。
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