① 温度処理(キンギョ:高温処理)
1.
尿素を含む受精液を満たした恒温槽を40℃に保っておく。
2.
紫外線精子、あるいは正常精子で媒精した卵を、受精液を満たしたシャーレにいれて受精する。
3.
受精後、約5分置く。受精卵は、シャーレの底に粘着する。
4.
受精卵が付いたシャーレの受精液を捨て、40℃の恒温槽に入れて1〜1.5分浸漬する。
5.
処理後、直ちに室温の受精液と交換する(第2成熟分裂阻害:雌性発生2倍体(紫外線精子で媒精した場合)あるいは3倍体の誘起(正常精子で媒精した場合)。
② 高圧処理(サケマス)
1.
フレンチプレスを用意する。
2.
紫外線精子、あるいは正常精子で媒精した卵を10℃の淡水で受精後、ザルに空けて余分な精子を取り除き、さらに10℃の淡水に浸しておく。
3.
受精後、約10-20分置く。
4.
フレンチプレスのセルの中に淡水を入れる。
5.
セルの中に受精卵をいれ、上蓋をパッキンのところまではめる。
6.
上蓋にロケットをはめ、さらにノブを軽く閉める。
7.
上蓋を軽く押し、セルの中から空気を抜く。
8.
ノブをしっかりとねじって閉める。
9.
セルをフレンチプレス本体上に置く。
10.
ジャッキを上げて、セルに圧力をかける。
11.
700気圧まで上がってから、7分間処理する。
12.
圧が下がったら、適宜ジャッキアップし圧力を700気圧に保つ。
13.
7分直前になったら、ジャッキ用の鉄棒を抜く。
14.
7分経ったら、減圧用のコックを左に回し、圧をゆっくりと抜く。この時、急激に圧力を下げると、卵が崩壊するので注意する。
15.
処理後、直ちに室温の受精液と交換する(第2成熟分裂阻害:雌性発生2倍体(紫外線精子で媒精した場合)あるいは3倍体の誘起(正常精子で媒精した場合))。