仔魚期や卵の生残率が水産資源の量を大きく変動させます。これを正確に把握しながら、漁業を続ける必要があります。魚の卵や仔魚を採取する方法を動画教材でお伝えします。世界中の人たちに関心を持ってもらうことで、SDGs(海を豊かに、飢餓をゼロに)に貢献したいと考えています。
国連では2021年からの10年間を、「海洋科学の10年」に定めて、SDGsに貢献することを目指しています。国連が定める海洋科学には、水産漁業の分野も含まれます。
「北大練習船うしお丸によるスケトウダラ資源量調査」
冬季、北海道噴火湾には、スケトウダラ太平洋系群の最大の産卵場が形成される。北海道大学では毎年12-3月に、スケトウダラの卵や仔魚の密度を2-3週間に1回モニターして、資源量の変動要因を調査している。
調査データは、水産研究・教育機構や北海道立水産研究本部とデータを共有して、資源量予報事業に活用されている。また水産学部生や水産科学院の大学院生の実践実習としても活用されている。