單元大綱

    •  「混合層」とは、表面からある深度まで、密度が(ほぼ)一様な層のことをいいます。鉛直的に密度が同じということは、鉛直的に水がよく混ざっていることを意味します。鉛直的に水が混合している層(混合層深度)を定めます。水深5 mの密度に対して、+0.1 σΘ上昇した深度を、混合層深度と定めます。詳しくは、3-3.表層混合層 のコースをご覧ください。

      (研究の目的によって、+0.05σΘ、+0.1σΘ、+0.25σΘなど、どの密度差を利用するか違います。ここでは、+0.1 σΘ とします)

      本コースでは、混合層深度を定めて、その深度を結んだ線をカラーコンター図に重ね合わせます。

    • 計算シート(エクセル)です。係数や式の入力ミスがあるかもしれないです、、、

    •  A-LineのCTDデータ(例:WK-14-05)をエクセルで開いて、一番右の列(Density (σΘ))の右(O列)に、Δdensity (5dbar)を追加します。

      Δdensity (5dbar)は、水深 5 (dbar) (≒ 5 m)の密度と、ある水深の密度の差を意味します。

      Δdensity (5dbar)のO列に、以下のように、数式を入力しましょう。あるステーションにて、ある水深(= 12 dbar:13行目)の密度(エクセルセルの番地N13を参照)から、5 (dbar)の密度( 25.4509 σΘ)を差し引いてください。下の説明図では、O列13行目(水深12 dbar)のセルに、【 = N13 - 25.4509】と数式を入力してあります。

      そのステーションの全ての水深について、同様に、5 (dbar)の密度との差を計算しましょう。さらに、全てのステーションについても、同様に計算しましょう。



      A-Line観測は、各季節とも、数十のステーションがあるので、結構な手間になります(30分以上かかる)。

      全て数式を入力し終わったら、一旦、エクセルのブック形式(数式が保存される)で保存した後、【別の名前で保存】→【タブ区切りテキスト】で保存しましょう。

      (エクセルの機能を駆使すれば、各季節のデータ整理は、それぞれ15分くらいで終えることができます)

    • 先のコースに従って、A-LineのデータファイルをODVで読み込んで、密度差(Δdensity)の鉛直断面図を描いてください。

      以下のように描かれました。



      混合層深度は、通常、10 m から、深くても150 mくらいです。密度差が大きいのは、0~500 mくらいの深度帯です。Y軸(水圧≒水深)を0~500 m、Z軸(密度差)を0~2の範囲にしてください。、




      混合層の定義として、Δdensity = +0.1 σΘ を採用して、その混合層深度を結ぶ線を引きます。

      鉛直断面図上で右クリック、【Properties】→【Display Style】→【Gridded field】

      【Properties】→【Contour】→ Start: 0、Interval:0.1、End:0.1 を入力して、【 << 】→【OK】

      (コンター線を描くのを、最初の線をZ軸の値を0、コンター線の間隔を0.1、最後の線を0.1と設定)



      密度差が0の線と、密度差が+0.1(混合層深度)の線が描かれました。上のContoursの画面にて、Start 0, increment(上昇幅、コンター線の間隔)0.1、End 0.1に設定したからです。密度差のデータにはマイナスの値を含むため、密度差0のコンター線も描かれたのです。



      混合層深度の密度差+0.1の線だけを表示させます。密度差が-8よりも小さなデータは無いので、

      Start:-9、Increment:9.1、End:0.1 とすれば、0.1の線だけを表示してくれます。

      (Startの値を-10にしたら、Increment:10.1、End:0.1 とします)







    • Δdensity=0.1 のコンター線を描いた鉛直断面図の上で右クリック、【Extras】→【Export As Graphics Object】→【Contour Lines】

      コンターラインを保存します。保存先は変更せず、適当な名前を付けて、保存してください。




    • Z-Axisを、水温に変更してください(Y-Axisの範囲は変えず、0~500 mのまま)

      鉛直断面図上で右クリック、【Extras】→【Add Graphics Object from file】→【GOB file】→ 先ほど保存したコンター線のファイルを選択する



      ポテンシャル水温の鉛直断面図に、混合層深度のコンター線を加えることができました。





    • 同じ2014年5月のA-Line観測で得られた、栄養塩データの鉛直断面図に混合層深度のコンター線を重ね合わせます。

      先ほど、混合層深度のコンター線を描いて、このコンター線の描画ファイルを保存しました。保存先は、WK1405のCTDデータを読み込んだ際に生成されたODVフォルダに自動設定されています。混合層深度のコンター線の描画ファイルを、簡単に見つけ出せる作業フォルダに保存しましょう。

      先と同じように、密度差の鉛直断面図を描いた画面で右クリック、【Extras】→【Export As Graphic Object】→【Contour Line】を選んでコンター線の描画ファイルを、以下のように保存先を階層が上位のフォルダ(自分で探し出しやすい場所)にしましょう。



      CTDデータファイルを読み込んだODVは一旦とじます。2014年5月の栄養塩データをODVで読み込んで鉛直断面図を呼び出してください(保存していなければ、先のコースの通り、新たに作ってください)。

      以下は、NO3(硝酸塩)の鉛直断面図です。混合層深度のコンター線を作った鉛直断面図と、X軸の範囲(緯度範囲)とY軸の範囲(水深範囲)を一致させてください。

      図の上で右クリック、【Extras】→【Add Graphic Object from File】→【GOB file】

      先ほど、混合層深度のコンター線の描画ファイルを保存したフォルダを指定して、そのファイルを選択してください。