海洋のハロカーボン
Topic outline
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海洋起源の有機ハロゲンガスが大気環境に影響を与える研究の歴史的背景を解説したレビュー論文(地球化学総説)を執筆しました。
北極の対流圏オゾンが消失する現象が発見され、その原因物質として臭素ガスが考えられました。大気への臭素供給源は何か?が大事なテーマです。私(大木)が海洋研究に至る筋道を作ってくれた、恩師(故横内陽子さん)らが切り開いてきた研究分野です。
(本論文中の図を編集しました) -
北極の地球大気化学研究がどのように進んだのか。Arctic haze、オゾン消失、臭素がキーワードです。
北極のポーラーサンライズ(極夜明け)の対流圏大気でオゾンが消失するのと、フィルターで捕捉される臭素(臭化水素)が増えるのと一致したことから、オゾン消失に海洋由来の臭素が関与していることが考えられました。その臭素供給源は何か? が現在に至るまで大事な研究テーマとなっています。
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日本地球化学会の機関誌(日本語)「地球化学」にて、「北極域の地球化学」の特集号を組みました。私(大木)と地球環境科学研究院の亀山先生が序文を執筆した。私の、個人的な経験を交えた序文です。有機ガスに限りませんが、ご覧ください。楽に読めると思います。
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大気環境に対するハロゲンの役割について、説明を加えます。
海洋由来のハロカーボンは、海洋植物が生成しています。海洋植物由来のハロカーボンが対流圏のオゾン破壊に寄与しています。一部、成層圏にも到達して成層圏オゾンにも影響を与えていると考えられています。
ハロカーボンには、人為起源のフロンが有名です。陸の自然起源ハロカーボンとしては、クロロメタンやブロモメタンがあります。海洋起源としては、トリブロモメタン(ブロモホルム)とヨウ素系ハロカーボンが重要です。
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北海道大学水産学部には、水産学部應援團があります。練習船の出港式でエールを送ってくれます。毎年、3人は団員がいてほしいものです。
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