有機物の組成
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生物体(有機物)は、炭水化物、脂質、タンパク質で構成されます。海洋生物に含まれる、炭素、窒素、リンの平均組成比は、C:N:P = 106:16:1 (レッドフィールド比)といわれています。有機物の組成比、海水の組成比、がどのように変化するのかが、海洋化学では注目されます。この比率が、海洋生態の様子を反映することが多いからです。
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生体が死滅したとき、その有機物を構成する成分は一様に分解するのでしょうか。生物を構成する成分のうち“細胞壁”は如何にも丈夫そうな構造をしていて、なかなか分解されないでしょう。いっぽう、“酵素”は反応に富み、海水中に浸み出せばすぐに分解されそうです。有機物組成でも分解性の違いにより、粒子状有機物(POM)や溶存有機物(DOM)の平均組成が違ってくるのです。
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レッドフィールド比についての研究の歴史、地球化学的な背景、植物プランクトンの栄養塩取り込みとの関係をまとめています。全世界的に深層水のN/P比は15なので、レッドフィールド比を改める必要にも言及しています。また、海水に栄養塩が豊富な状態では、対数増殖期の植物プランクトンはN/P比8.2で栄養塩を取り込むことの述べています。第6章「6. レッドフィールド比の本来の意味」は、何やら難しいぞ。
とても有益な総説論文なので、皆さんに読んでもらいたいと思います。本授業の「栄養塩」の章でのレポート課題では、この総説論文の知識を使うことになるので、一読しておいてください。
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