サケ類の腹鰭付近には、「腋突起」とよばれる、葉状の構造が存在します。以前より存在は知られていましたが、腋突起がどのような機能を持っているのかについては未だに不明のままです。先行研究では、降海に伴うスモルト化(海水適応)の際に腋突起が伸長することや、成熟個体において雌よりも雄の方が僅かながら幅が太いということが報告されており、海洋での遊泳への関与や二次性徴である可能性があります。そこで、私たちの研究グループでは、回流水槽と呼ばれる装置を用いて、腋突起を切除することによる遊泳への影響の解析を行うと同時に、組織染色や遺伝子解析による雄性ホルモン受容体の検出から遊泳および二次性徴への関与を調べています。
以上のように,さまざまな二次性徴の「かたち」を詳しく調べることを切り口にして色々なことがわかってきました。それぞれの構造がもつ生物学的意義がよりいっそう明らかにされることが期待されます。