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    • *1  水温躍層  …  海水の比重(密度)はおもに水温と塩分によって決まり、高水温かつ低塩分の海水の 比重は軽く、低水温かつ高塩分の海水の比重は高い。海表面が日射などにより高水温になると、低水温の深海との間に水温差による密度の不連続層が発達する。この水温差に起因する密度躍層(みつど やくそう)は「水温躍層」と呼ばれる。ちょうどお風呂を温めた際に、表面は温かいのに、下の方は冷たいままであるのも、この水温躍層と同じ、水温差に起因する水の密度差の例である。水温躍層以 浅は混合層と呼ばれ、海水の混合が起きるが、水温躍層以深とは密度差により、密度躍層を越える海水の混合が妨げられる。この水温躍層を境目とする海水混合の差により、躍層以浅と躍層以深で、植物プランクトンが光合成を行う際の必須元素である、窒素やリンなどの栄養塩濃度は大きく異なる。躍層以浅の栄養塩濃度は植物プランクトンの光合成により消費されて低濃度であるが、躍層以深の栄養塩濃度は植物プランクトンによる消費も少なく、かつバクテリアによる有機物分解も行われるため、高濃度である。