採水は、2014 年 6 月 23 日の満潮時に、琵琶瀬湾と浜中湾の計 11 カ所で実施しました。調査地域は以下のように4つの区に分けられます。1区 (Area 1) は琵琶瀬川河口付近の琵琶瀬湾(St.1-2)、2区 (Area 2) は霧多布湿地に面した琵琶瀬湾(St.3-5)、3区 (Area 3) は霧多布湿地に面した浜中湾(St.6-8)、4区 (Area 4) は霧多布湿地から離れて沿岸親潮水の影響を直接受けた浜中湾(St.9-11)になります。琵琶瀬湾と浜中湾は、霧多布岬の半島によって地理的に分けられています。観測点は1.8mの観測点 (St.1) を除き、5mの等深線に沿って設置されました。採水の前に,CTD(Conductivity, Temperature, and Depth)で海水温と塩分を測定しました。次に,栄養塩濃度,総Chl a濃度,珪藻の細胞密度および組成,有色溶存有機物(CDOM)の吸収係数を測定するための試料を,酸洗浄したバケツを用いて表層から採りました。