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    • 珪藻土

      珪藻土は珪藻プランクトンの化石で,成分の95%以上がSiO2です。水田などにある,日本では一般的な泥土です。

    • 頻度分布曲線(Frequency Distribution Curve)

      珪藻土の粒子径分布です。モード径は10-20μmです。

    • 生物分解性凝集剤による珪藻土の凝集実験

      大豆タンパク質から作った凝集剤を使っています。 凝集剤添加量は,珪藻土の質量の1%です。


    • 実用例:超高速凝集沈澱処理装置


    • 生物分解性凝集剤の利用

      従来の凝集剤を使うと,SSは多額の処理コストがかかる産業廃棄物になります。

      A社(大豆加工,西日本)

      •総排水:約500 t/日

      •固形廃棄物(水分:約50%):約1 t/日

      •処理費用:埋立費 約3千万円/年 + 下水処理費 約3千万円/年

      B社(すり身加工,東北)

      •総排水:約500-800 t/日

      •固形廃棄物(水分:約50%):約5 t/日

      •処理費:2 – 3万円/t

      C社(小麦加工,東北)

      •総排水:約250 t/日

      •固形廃棄物(水分:約50%):約5 t/日

      •処理費:2 – 3万円/t

      養殖飼料の主成分である魚粉の価格が高騰しています。 安全なタンパク質由来の凝集剤で食品加工場の排水を処理すれば,回収したSSを魚粉の代わりに使えるのではないかと考えています。

      小麦グルテン製造工場の排水の凝集処理

      豆腐製造工場の排水の凝集処理

    • 凝集磁気分離実験の装置1(自作)

      凝集してもなかなか沈まない微生物などの分離

      凝集体に磁性微粒子を混ぜて磁石で分離

      凝集体が除去されると,レーザー光強度が上がる仕組み

    • 凝集磁気分離実験の装置2(自作)

      凝集体が界面を形成して沈降する速度を測定する装置