微生物(1~数μm)には表面から約1 nmの位置に高いエネルギー障壁があり,これが大きな静電気的反発力を生み,水中で安定に分散する。そこに,微生物と逆の正電荷をもつ物質を加えると微生物表面に吸着し,それが微生物のエネルギー障壁を超える大きさであれば,微生物を架橋して集合体を形成させる。このような物質を「凝集剤」とよび,凝集剤を用いた固液分離法が「凝集法」である。凝集剤が架橋した微粒子の集合体を凝集体(フロック)とよぶ。凝集の場合,粒子表面と逆電荷をもつ物質が強く結合し架橋しているので,凝結より集合体のサイズと物理的強度が格段に大きい。凝集法は,上・下水処理,工場や土木工事の排水処理などで広く利用されている。