シロザケは秋〜冬に淡水で産まれ、冬期間を河川で過ごした後、春に海へ下ります。海に下った稚魚はオホーツク海に移動し、夏に索餌して成長します。そして、さらにアラスカ湾やベーリング海へ回遊し、十分に成長すると成熟のスイッチが入り、日本へと回帰します。シロザケでは稚魚の100%が1年目の春に海に下りますが、海洋生活は2年、3年、4年などと異なるため回帰する年齢がばらけます。このような本種の生活史パターンと減耗が大きい生活史ステージを明らかにすることは重要です。