魚群探知機の記録(エコーグラム)
章节大纲
-
目にも見えず耳にも聞こえない超音波を使って,海の中の様子を人間に伝えるための表現方法の一つがエコーグラムというものです。下の図をご覧ください。
横方向が時間,縦方向が深さ(船からの距離)を示しています。海中に物体があれば,それで音が跳ね返され戻ってきます。音を出してから戻ってくるまでの時間を測り,それに音速をかけると相手までの距離がわかります。「やまびこ」と同じ原理ですね。水中音速,空中音速それぞれどれくらいですか?また,戻ってきた音(エコー)の大きさを測ることで相手の大きさなどがわかります。魚1個体が探知されるとエコーグラムには「へ」の字となって現れます。これがたくさんになると「へ」が重なり,群れになります。最近ではこのエコーグラムにもあるように,海中の魚の3次元位置や大きさを表示するものも出てきました。