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    • カラフトマス鼻曲がり発達の機序

                          カラフトマス鼻曲がり発達の機序(左図)および成熟に伴う変化(下図)


                      カラフトマス鼻曲がり発達 成熟に伴う変化


    •  サケ類の雄では、性成熟に伴い吻部が鉤状に伸長し、いわゆる鼻曲がりが形成されます。私たちの研究グループでは、鼻曲がり形成における発達メカニズムの解明および雄性ホルモンが関与するかどうかを解析しました。結果、上顎では軟骨細胞,軟骨基質が増大しており、下顎では歯骨先端に付加する海綿状骨組織が発達・伸長していることがわかりました。さらに、PCR法による遺伝子解析や、免疫染色法による組織学的解析から、両顎ともに雄性ホルモン受容体が局在しており雄性ホルモンの関与が示唆されました。血液分析においても、成熟に伴い血中11-KT濃度が上昇し、成熟雌と比べて成熟雄でより高い11-KT濃度を示したことから、雄性ホルモンを介して、鼻曲がり構造が発達することが示唆されました。