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    •  海と川を往来する魚の中で,産卵のために川を遡る魚を遡河性回遊魚と呼びます。その代表格であるサケ属魚類 (Genus Oncorhynchus : 以下、サケ類)は、一部の種を除いた多くの種が河川での産卵後に死んでしまうという生活史をもった一回産卵魚です。サケ類は、海洋での索餌回遊中は雌雄ともに同じような見た目をしていますが、河川に回帰して成熟すると雌雄でまったく異なった外部形態を示します。これは、二次性徴と呼ばれ、その多くは、雄同士の争いや、雌へのアピール等に利用されると考えられています。また、二次性徴の発達には硬骨魚類の主要な雄性ホルモン(アンドロゲン)の一つである11-ケトテストステロン (11-KT) が関与することが、先行研究によって報告されています。