一般的な海藻の体は、陸上の植物に比べ分化が進んでおらず、付着する機能に特化した付着器と栄養分やエネルギーを得るための葉状部と両者をつなぐ茎状部の3部分で構成されています。私達が目にするダルスは、赤色から紫褐色の体を持ち、小さなお皿を伏せたような盤状の付着器で基質である岩やロー
プに体を固定します(図1)。付着器と葉状部の間は、5 mm未満の短い茎状部で繋がれ、茎状部の上部には原さ0.3~0.5 mmの扁平膜状の菜状部が形成されます。葉状部は叉状あるいは掌状、フォーク状に伸長し、古い葉状部では縁辺から新しい葉が伸長したものや、茉状部の縁から小さな枝(副出枝)のあるものもあります。成長した葉状体は、およそ50 cmの長さですが、1 mを越えるまで成長できるといいます。多年生であり、毎年新しい成長を示しますが、最大でどこまで生きるか寿命は不明です。