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    • 系統樹 ミトコンドリアの遺伝子(cox1)と葉緑体の遺伝子(psbAとrbcL)をつなげたものを最尤法により作りました。赤で囲ったものが道南産ダルスです。ミトコンドリアと葉緑体ゲノムが解読された大西洋のダルス(Palmaria palmata)とは葉緑体ゲノムはとても似ていました。しかしこれらは遺伝的に離れている可能性があります。



    • ミトコンドリアゲノム構造の違い 道南産ダルスと大西洋ダルスのミトコンドリアゲノムは2つの違いがありました。1つはリボソームRNAにあるイントロンの大きさが異なります。もう1つは、2つの遺伝子(orf43とorf44)が逆向きでした。


    • 道南産ダルスのタンパク質は乾燥重量の40%程であり、これは大西洋ダルスや近種のPalmaria mollis(現在はDevaleraea mollis)よりも多い値です。生育環境または遺伝的なものかは今後の研究で調べる必要があります。