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    •  プランクトンネットの基本構造は開口部(網口)となる枠に網地を取り付けた単純な構造です。開口部となる枠部分の素材のほとんどは金属製で、形状は円形あるいは四角形とネットの種類によります。網地にはナイロンメッシュ(図1)が用いられることが多く、その目合いの大きさや形状を生かして採取されるプランクトン群集の選別を可能にしています。ナイロンメッシュそのものは製粉メーカーなどで粉体の粒度を整える、異物を取り除く、各種フィルターに利用するなど、工業的に広く利用されています。ナイロンメッシュはナイロンの糸(ナイロンモノフィラメント)を織って作成され、糸の太さ、目開き(糸の間隔)、織り方の違いによって様々な規格があります。その中で、植物プランクトン目合いおよび動物プランクトン目合いとしてそれぞれNYTAL XX13(目合い100μm)およびNYTAL 52GG(目合い335μm)と表記される規格のナイロンメッシュ地がよく利用されています。この網地は開口部の形状やネットの種類によって円錐形や円筒円錐形あるいは四角錐形に縫い合わせて作成します。また、採取されたプランクトン群集を取り出すための金物や器具(コットエンド)を網の最後尾に取り付けます。


    • ナイロンメッシュ

      1 ナイロンメッシュ(NYTAL)の構造


    •  プランクトンネットの採集原理を図2に示します。網口を前にして水中で網を移動させる(網を曳く)ことによって網口から入った海水はナイロンメッシュの目開き(目合い)よりも大きい粒子を残してネットを通過していきます。つまり、海水をろ過することによって、プランクトンネットが移動した水柱に存在したプランクトン群集を濃縮していることになります。


    • プランクトンネット採集原理

      2 プランクトンネットの採集原理