單元大綱

  • 上記の方法で生成物を調べていった結果、最終的に2つの酵素を組合わせることでキシロースの生成量が少なく、オリゴ糖を多く作ることができました。その生成物をゲルろ過クロマトグラフィーに供することで鎖長の長い糖質の確認、高速液体クロマトグラフィーで鎖長の短いオリゴ糖の分析を行いました。下の図はそれらをまとめた結果です。ダルスに特徴的なβ-(1→3)-グリコシド結合を持つオリゴ糖(DXOS)を赤色で表し、β-(1→4)-グリコシド結合のみからなるものをβ-(1→4)-XOSとして青色のX2-X4で表しました。このようにダルスに特徴的なDXOSを多く含むオリゴ糖を調製することができました。この時のキシロース量は1%以下となっており、オリゴ糖を効率的に調製できております。
    注:DXまたはXの後に続くのはキシロースの数を示します。例えば、X2だと2糖になります。


    図4.今回決定した条件でダルスキシランを加水分解した際の生成物の組成