單元大綱

    • 分子生物学的手法の一つとして重要な技術である遺伝子導入技術の開発にも取り組んでいます。スサビノリの細胞で導入された遺伝子を安定的に発現させるためには、プロモーターと呼ばれる遺伝子発現を制御する領域としてスサビノリ由来の遺伝子のものを用いること、さらに導入遺伝子のDNA配列をスサビノリに適合するように改変する行程(コドン最適化)が重要であることが分かりました。現在はこの技術を応用し、標的遺伝子を簡便に破壊可能なゲノム編集技術の開発に取り組んでいます。



      選抜マーカーとしてコドン改変ハイグロマイシン耐性遺伝子(Pyaph7)を利用した上記の遺伝子コンストラクトをパーティクルガン法によりスサビノリ細胞に導入した後、抗生物質の1種ハイグロマイシンで選抜することで目的の遺伝子(PyGUS遺伝子等)を安定的に発現させることが可能になりました。青く染色された藻体はPyGUS遺伝子が発現したもので、赤色のものは発現していない藻体になります。