アマノリ属スサビノリの生活環
セクションアウトライン
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日本において主要な海苔の原料はアマノリ属スサビノリであり、食用とされているのは配偶体(葉状体)です。配偶体は成熟すると雄の生殖器官である造精器と雌の生殖器官である造果器を形成し、造果器の先端に形成される受精毛に造精器から放出された不動精子が付着することで受精します。受精後、細胞分裂が繰り返され、果胞子と呼ばれる胞子が形成された後、これらが放出され、基質に接着後、発芽し、胞子体(糸状体)となります。胞子体は貝殻の中に潜りこんで生育していると考えられており、成熟すると殻胞子嚢を形成し、そこから殻胞子が放出され、これらが発芽することで、配偶体となります。これに加えて配偶体は単胞子と呼ばれる無性胞子を放出し、これらは発芽すると配偶体(クローン体)となります。

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