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    • 魚類の「ホルモン」や「卵形成関連タンパク質」は、血液検査で検出や測定ができます。例えば、一般的な魚類の雌性ホルモンは、エストラジオール17β(E2)と呼ばれるステロイドホルモンであり、ヒト女性の血液中に存在している雌性ホルモンと同じです。この様に多くのステロイドホルモンは脊椎動物で共通であり、測定法も市販キットなどを流用することができます。一方、生殖腺刺激ホルモンなどのタンパク質性のホルモンや卵形成関連タンパク質などは、動物種により構造が一部異なり、それぞれの種において個別に検出・測定方法を開発します。血液中のステロイドホルモンやタンパク質の検出・測定法にはいろいろな手段がありますが、安価で一般的な方法の一つに抗原・抗体反応を用いた免疫化学的測定法があります。