章节大纲

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      発育段階毎の出現個体数を見ると、C1期は6月~8月に多いことが分かります。

      別途行った卵とノープリウスの飼育実験により、現場環境下では卵孵化およびノープリウスの発育に51日がかかることが明らかになりました。

      これらのことを考慮すると、本種の再生産(産卵)は表層でクロロフィルaの高い季節とほぼ一致することが明らかになりました。


      C1~C3までの成長は明確にトレースすることが出来ました。


      本種はC4以降は雌雄で発育時間が異なり、雌はC6(親成体)の状態で長く過ごします。


      雌が親成体の状態で長い時間を過ごすことは、表層から沈降する餌粒子の増加に応じて、速やかに産卵に移れる点で、有利な生活史戦略です。