“新種を発見する”とは、どのようなことか説明します。
みなさんが思いつくのは、
① 未踏の場所で調査を行って珍しい生物を発見し、その生物が新種であることが確認されること、ではないでしょうか。
それ以外にも、
② 既に採集されていて、博物館などの研究施設に保管されている学術標本を調べることによって新種が発見されることがあります。従来の種の定義と標本の特徴を照らし合わせた結果、その標本が従来の種の定義に当てはまらず、適用する名前(学名)がないことが確認されれば、新種と判断されます。
魚類を科学的に分類すること、魚種分類の定義を再検討すること、ある魚類が新種であることを明らかにすること、これら全てが魚類分類学の面白さになります。
北大では、①と②の両方により新種の魚類を発見してきました。