單元大綱

      • カイアシ類の生活史(いつ産まれていつ死ぬか)は、主に表層(0-200 m)に分布する種について知られています。


      • 一方、中層(水深200-1000 m)に分布するカイアシ類の生活史に関する情報はほとんどありません。


      • カイアシ類は他の甲殻類と同じく脱皮をして成長します。脱皮する毎に、体節や脚の数が増えていきますので、それらを観察すると、何の種の何期の発育段階かが分かります。


      • 水深2000 mまでを層別に採集したプランクトンネット試料中に出現した中層性カイアシ類Gaetanus variabilisを発育段階毎に計数しました。



      生活史の模式図はアメリカ海洋大気庁HP提供



      上は釧路沖で優占するカイアシ類Eucalanus bungiiのノープリウス6期(N1~N6)、コペポダイト6期(C1~C6)を同一縮尺で示した写真です。プランクトンネットでは主にC1~C6が採集されます。C4~C6は形態により雌雄が分かれます。