海水はめぐる・熱もめぐるでは、亜熱帯循環の形成メカニズムを理解することを主要な目的として講義を実施します。
亜熱帯循環は、北太平洋では日本〜米国にまたがる巨大な時計回り渦で、偏西風と貿易風によって駆動されています。その駆動に際しては、コリオリ力(地球の自転によって生じる見かけの力)が重要な役割を果たしています。また、亜熱帯循環は、西側(黒潮)によって低緯度の高温水を中緯度に、東側で中緯度の低温水を低緯度に輸送することによって、太陽放射によって海洋が得る熱を再配分しています。
これらのメカニズムに関しては、数式を用いずに図と言葉で説明し、受講生の皆さんに現象の本質を理解してもらうことを目標としています。
