
噴火湾の水は、初春と晩夏に水が入れ替わるので、春から夏、秋から冬、水が滞留するのです。
その期間であれば、外洋の水(親潮系水や黒潮系水)の水質変化を時系列で追うことができるのです。
(海流があるところでは、1か月ごとに同じ場所で観測をやっても、同じ水を観測することは、ほぼ不可能です)

噴火湾で海洋観測を毎月のように行えば、いろいろなことが発見できるだろう、ということで観測を続けています。
実際に、植物由来のイソプレン濃度が変る要因を明らかにしたり、有機ヨウ素ガスの発生についての知見が得られています。