シロザケは川で生まれ、一定期間を淡水で過ごした後に海へ下ります。そして海で十分成長すると川に戻って産卵し、一生を終えます。海に下った稚魚の大部分は、海洋生活1年目に、成長に依存した減耗を受けるとされています。また、シロザケの成熟年齢には幅があり、成長の良し悪しがその要因と考えられています(図)。北海道では長年、ふ化放流事業によりシロザケ資源が維持されてきました。しかし、放流数と海での成長との関係や、気候変動による資源量の変動(減少)が問題となっています。本講義では、シロザケの生活史に沿って、その生物学と人間活動との関わりを講義します。
講義のトピック
1. サケは淡水魚?海水魚?
2. どのくらいが生き残るのか?
3. いつ回帰することを決めるのか?
4. 最後に