Topic outline
2) カレイの生活史
担当教員: 高津哲也
講義のねらい:カレイの生涯を学び、海洋環境を知る
得られる知識:
(1)なぜ,函館湾と木古内湾には「マコガレイ」が多いのか?
(2)なぜ,漁獲量は大きく変動するのか?
(3)マコガレイの食う・食われるの関係は?
(4)マコガレイの運命は鍋の大きさで決まる?
(5)日本の安定した食料供給のために,私たちは何をしなければならないのか?
キーワード:
マコガレイ、函館湾、木古内湾、初期減耗、地域環境
マコガレイの回遊(木古内湾・函館湾)
産卵期:2月下旬~4月中旬
水温とマコガレイ仔魚*の摂餌率・摂餌強度の関係
*摂餌開始期に7.5℃以下ではほとんど飢餓*(低水温で資源が減少する理由の一つ)噴火湾のトロールで採集されたアサバガレイです。観測現場の様子を紹介します。
練習船うしお丸での観測風景です。この動画ではスケソウダラの卵を採集するのが目的ですが、マコガレイの調査でも同様です。参考にしてください。
4)「海の巨⼤な渦の不思議」
担当教員:上野洋路
海洋には数多くの渦が存在し、海洋生態系に大きな影響を与えています。
下の図からは、沿岸域だけでなく、北海道南東沖の渦状の海域でも、植物プランクトンが豊富であることが見て取れます。これは海洋中規模渦と呼ばれ、渦内・縁辺部の栄養塩の鉛直・水平輸送によって、活発な生物生産が行われていると考えられています。
海洋には数多くの渦が存在し、海洋生態系に大きな影響を与えています。
下の図からは、沿岸域だけでなく、北海道南東沖の渦状の海域でも、植物プランクトンが豊富であることが見て取れます。これは海洋中規模渦と呼ばれ、渦内・縁辺部の栄養塩の鉛直・水平輸送によって、活発な生物生産が行われていると考えられています。