單元大綱

    • 北海道大学大学院水産科学研究院 宮下 和士

      近年、生物の行動を知るための技術としてバイオロギングが注目されています。このバイオロギングとは、対象となる生物に記録計を持たせて遊泳深度や水温など様々なデータを取得する技術のことを指し、それらの泳ぎ方や餌の食べ方、移動の仕方などを調べることが出来る優れた技術の一つとして広く認知されつつあります。サケ科魚類についてもまた、バイオロギングを活用した研究が国内外で実施されるようになり、これまで難しかった彼らの野生下での行動把握も進んできました。本講義では、このバイオロギングを用いたサケ科魚類の調査・研究について、特に私が関わって実施してきたものを中心に紹介したいと思っています。