Garis besar topik

    • JAMSTE研究船(みらい)による北極海陸棚(チャクチ海)での観測


       2012年9月に、JAMSTEC研究船みらいで、北極海の陸棚域(チャクチ海)で海洋観測を行いました。私たちの研究室では、下の観測地点で海水を鉛直的(表面から陸棚の海底直上)に採取して、海水中の有機ヨウ素ガス(org-I)の濃度を測定しました。


      Biogeosciences, 13, 133–145, 2016, www.biogeosciences.net/13/133/2016/doi:10.5194/bg-13-133-2016, © Author(s) 2016. CC Attribution 3.0 license


    •  下に、北極海チャクチ海の陸棚から、海盆域(北極点のほう)で有機ヨウ素ガス種の濃度の鉛直分布を示します。縦軸が水深で、横軸が各成分の濃度です。表面付近では低濃度ですが、水深50~100 mの海底面深度付近で高濃度になっていることがわかりました。

       そのため、「海洋堆積物中で有機ヨウ素ガス種が発生しているのでは?」と思うようになったのです。