セクションアウトライン

    •  塩化ビニル製の採水筒と蓋とからなり、上下の蓋をゴムチューブあるいは金属製のバネの弾性力で閉める機構となっています(1)。採水器から試水を取り出すには採水筒の上部にある空気孔(エアベント)を開放し、採水筒の下部にある採水口(ペットコック)を押し込みます。上下蓋、空気孔(エアベント)および採水口(ペットコック)の詳細な構造をそれぞれ図2に示します。いずれもOリングをパッキンとして密閉性を保ち、別の海水が混入することのないようになっています。

      ニスキン採水器 構造

      1 ニスキン採水器の構造


      ニスキン採水器 蓋 採水口 空気孔

      2 ニスキン採水器 開口部の仕組み

      a) 採水筒の上下の開口部にはOリングがはめ込まれており、このOリングと蓋とが密着することで密閉性が保たれます。 b)空気孔にはT字状に穴がくり貫かれたねじ込み式のバルブ(エアベントバルブ)がはめ込まれており、これをねじ込むとOリングがつぶれてバルブの穴がふさがれます。反対にバルブをひねって緩めると採水筒内に空気が入ります。 c)採水口にはT字状にくり貫かれた貫通孔の開いたコック(ペットコック)が差し込まれており、コックを前後にスライドすることで採水口の開閉を行います。引き出した状態のときは2本のOリングによってコックの穴がふさがれます。コックを押し込むと穴が解放され、海水が流れ出てきます。コックをスライドさせるための持ち手となる円盤(プルディスク)には小さな穴が開いており、この穴の位置を採水筒から突出している金属の棒(ガイドピン)の位置に合わせないとコックを押し込めない構造となっていて誤って開放しづらくなっています。