섹션 개요

    •  海洋生態系における物質循環(食物連鎖(網))の出発点は植物プランクトンである。そのため、植物プランクトンの分布や光合成を制御する因子を調べる事は、海洋生態系の更なる理解および地球温暖化を含めた気候変動を予測する上で大変重要である。植物プランクトンの光合成において光や栄養塩(窒素、リン、ケイ素)は必要不可欠な要素である。特に、水中に入った光は、水分子、 懸濁物質、 有色溶存有機物など様々な物質によって吸収されるため、 水深が深くなるにつれどんどん減衰していく。そのため、陸上と比べて、水中内の光環境は暗い。

       植物プランクトンは効率良く光を吸収するため、また強光の際には自身を保護するために、クロロフィル類、カロテノイド類、フィコビリンなど様々な色素を有している。植物プランクトン種の違いによって有する色素は異なるが、全ての植物プランクトン(例外1種あり)は「クロロフィルa」という色素を必ず持っている。そのため、この色素は植物プランクトンの現存量を表す指標として、世界中で測定されている。

       今回の海洋生態学実習では、基本的な海洋観測の手法と採水方法、蛍光光度計を使ったクロロフィルa濃度の測定を会得する。また、簡単に顕微鏡観察を行う。 班毎に異なる地点で観測、その後測定をおこない、 後ほど班毎のデータを付き合わせることで、海洋環境とそこに生息する植物プランクトンとの関係を考察し、理解を深めることを目標とする。