섹션 개요

  • 音波は遠くに行くほど広がっていくため,遠距離になるほど広い範囲を探索できる。逆に近い場所の探索範囲は狭くなってしまう。そのため,魚探機で観測する場合には,浅い深度(表層)は探索できる範囲が狭く,また,船底より浅い場所の魚群を見つけることはできない。スーパーでも見ることができるイワシやサバ,サンマは魚探機の苦手な表層を中心に分布する魚である。このような魚を効率よく見つけるためにソナーが使われる。

    ソナーは魚探機と同じく魚のエコーを探知する機器であるが,音波を水平方向に発射することができる(図4)。さらに船の周りに対して音波をぐるっと1周発射できるので,魚探機と比べて広い範囲を探索することができる。同じ魚群を連続してとらえられれば魚群の動きも3次元的に知ることができる。図では,ある俯角(見下ろす角度)の例を示しているが,この俯角も変えることができ,様々な魚群に対応することができる。


    テレビでも放映されることのある大間のマグロ漁船にもソナーが搭載されており,マグロ魚群の動きをソナーで知り,先回りして魚群の前から餌を落としてマグロを釣っている。

    近年,サンマの不漁が続いていることから,その資源量調査が重要視されている。サンマの探索には魚探機よりもソナーが適していることから,ソナーを利用した資源量推定が注目されている。