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    • 全世界に公開されている海洋解析データの利用


       人工衛星で海の色を計測して光合成色素のクロロフィルaの濃度分布が求められています。表面水温や海面高度の分布も求められています。これらは実測データと言えます。さらに、気象・海象データを統合して、全海洋の水の動態をシミュレーションした解析データもあります。これらも課題研究に役立たせてください。(以下、注意点も必ずご覧ください)

      気象庁の表層水温・海流分布図の利用

      JAXAひまわり海中天気予報:表面水温・クロロフィル分布図、解析図の利用


      解析データを利用する際のコメント

       人工衛星で直接調べられるのは、海面水温、海面クロロフィル濃度、海面高度です。気象庁HPでは、水深50 mや100 mの水温分布図を公開しています。これは、水の動きをシミュレーションした解析結果です。JAXAで公開している、塩分の水平・鉛直分布、水温の鉛直分布も解析結果です、これら解析結果が実際の海洋観測で得られた値と一致するとは限りません。もし、一致しないのであれば、海洋観測結果を信じるべきです。一致しない理由としては、人工衛星では捉えられないような、局所的(細か)な現象を海洋観測では捉えていることが考えられます。そうであれば、解析結果と海洋観測結果が一致しなかった理由を考えてみるのも、面白いかもしれません。

       World Ocean Atlas (WOA)で公開している、気候値データも、数年分の季節平均や年平均の解析結果です。WOAのような長期平均・空間平均の値と、ある時・場所の観測結果が一致しないのであれば、その理由を考察するのもよいでしょう。