以下のように、追加変数名(Label):N star、引数 #1 = Phosphate、#2 = Nitrate として、
数式 Expression: 16 #1 * #2 - を入力してください。
数式の意味は、16を#1に*(かける) その結果(=16 #1 *)から#2を-(引く)(つまり、( 16*#1 ) - #2 )。

X軸を N star にして鉛直分布を描きました。

海洋化学分野では、N star(= N*)を、硝酸還元によって硝酸塩が消失した効果の指標として使うことがあります。
海水中のN/P比は、おおよそ16です。硝酸還元でリン酸塩は失われません。
N star = 16×Phosphate - Nitrate の値が大きくマイナスに振れていると、その水は硝酸還元の影響を受けて硝酸が失われたことが推測されます。上の図のように、西部太平洋では、水深500 mくらいでN star値がマイナスに振れていますね。なぜでしょうか。硝酸還元とは関係ない可能性も高いです。この選択した場所が、黒潮族流域であることが何か関係しているのか? それとも、東北沖で沈み込んだ北太平洋中層水が時間経過したからなのか? 上のグラフは、年平均のWOAデータです。季節毎のデータだと、N star値に違いが生じるのか? 考察の余地がありそうです。