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    • ODVで読み込まれている変数(variables)を引数とした数式をつくり、その計算結果(新たな変数)をODVで図にします。

      ODV画面の Sample窓 にて右クリック 【Derived Variables】➡【Expression】➡【Add】




      Edit Expression(計算式を編集)の画面にて、

      【Label】:計算式(追加した変数)の名前を入力

      【Choices】:計算式に使う変数(引数)を選んで、【 << 】で追加する。

      Defined窓に表示されたものが引数です。#1 や #2 が、計算式の中で用いる引数の名前です。

      Expression Postfix Notation(逆ポーランド法で記す計算式)の窓に数式を入力します。入力の仕方は、逆ポーランド法に従います。

      (下の例では、#1 / #2 という意味です。つまり、Nitrate / Phosphate の計算結果を、N/Pという変数を新たに追加することになります)



    • 変数 N/P を追加したので、散布図のX軸を N/P にします。図を右クリック、【X variable】で変数 N/P を選ぶか、【Properties】➡【Data】でX軸を 変数 N/P に変更します。その結果が以下のようになります。




      N/P比が、深層水で14~15ですね。海洋植物プランクトンが、基礎生産時に海水中からNとPを14~15の比率で取り込んだ結果と考えられます。その有機物が深層へ運ばれたのち、深層水中で有機物分解、NがNitrate、PがPhosphateとして無機化した結果と解釈できます。

      海洋学では、表層の生物生産の特徴をあらわす指標として、N/P比が調べられることがよくあります。